セラピスト資格で開業するのに必要な資格と届出は?

「いつか自分だけのサロンを開きたい」「自宅の一室でお客様を癒やす仕事を始めたい」

そう夢見て準備を始めようとしたとき、最初にぶつかるのが「法律や手続きの壁」ではないでしょうか。

「お店を開くには特別な免許が必要なの?」「役所にどんな書類を出せばいいの?」といった疑問は、多くのセラピスト志望者が抱える共通の悩みです。法律に関わることなので、知らずに進めると後でトラブルになる可能性もあります。

この記事では、セラピストとして開業するために本当に必要な資格と、最低限済ませておくべき行政手続き(届出)について、わかりやすく解説します。

なお、資格の種類や選び方の全体像については『セラピスト資格の選び方|種類・費用・おすすめ通信講座』をご覧ください。

セラピスト開業に「必須資格」はある?

結論から言うと、リラクゼーションを目的としたアロマセラピーやボディケアサロンを開業する場合、法的に取得が義務付けられている資格はありません。

美容師や理容師のように「免許がないと営業できない」という法律(業務独占資格)は、リラクゼーション業には適用されないためです。

国家資格と民間資格の決定的な違い

ただし、日本には「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(あはき法)」という法律があります。これにより、「マッサージ」や「治療」を行えるのは国家資格保持者に限られます。

区分 資格の例 できること・表現
国家資格 あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師 「マッサージ」「指圧」「治療」が可能。
保健所への開設届が必要。
民間資格 アロマテラピスト、整体師、リフレクソロジスト 「リラクゼーション」「トリートメント」「もみほぐし」が可能。
「治る」「マッサージ」という表現はNG。

つまり、民間資格で開業する場合は、あくまで「リラクゼーション(癒やし)」を提供するサロンとして運営することになります。

開業時に必要な届出・手続きリスト

資格は必須ではありませんが、ビジネスとして開業する以上、行政への届出は必要です。個人でサロンを開く場合の主な手続きを確認しましょう。

1. 税務署への「開業届」

個人事業主として事業を開始したことを国に知らせるための書類です。原則として開業から1ヶ月以内に、管轄の税務署へ提出します。提出は無料で、これを行うことで屋号(店名)での銀行口座開設が可能になったり、保育園の入園申請などで就労証明として使えたりします。

2. 青色申告承認申請書

開業届と同時に提出をおすすめするのが「青色申告承認申請書」です。これを出すことで、確定申告の際に最大65万円の特別控除を受けられるなど、大きな節税メリットがあります。

3. 保健所への届出は必要?

一般的なリラクゼーションサロン(アロマ、整体、リフレクソロジーなど)の場合、理容所や美容所、施術所(マッサージ院)とは異なるため、原則として保健所への届出は不要なケースが大半です。

注意点
自治体によっては独自の条例を定めている場合があります。トラブルを防ぐため、開業前にお住まいの地域の保健所に「アロマのリラクゼーションサロンを開業予定ですが、届出は必要ですか?」と電話で確認しておくと安心です。

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無資格での開業はリスクが高い理由

「資格は必須ではない」とお伝えしましたが、実際に完全な無資格・未経験で開業するのは非常に危険であり、おすすめできません。その理由は大きく3つあります。

1. お客様からの信頼が得られない

お客様は大切なお金を払い、自分の身体を預けます。「見よう見まねで覚えました」という人と、「認定資格を持っています」という人、どちらにお願いしたいかは明白です。資格はプロとしての最低限の証明になります。

2. 施術事故のリスク

正しい解剖学や禁忌(施術してはいけない症状)を知らずに施術を行うと、お客様の身体を痛めてしまう事故につながりかねません。安全な施術のためには、体系的な学習が不可欠です。

3. サロン保険に加入できない

万が一の事故に備える「リラクゼーションサロン向けの賠償責任保険」の多くは、加入条件として「認定資格の保有」「認定スクールの卒業」を定めています。無資格では保険に入れず、リスク管理ができません。

開業時の信頼性を高めるために、どのような資格を取得すべきでしょうか。

知名度重視なら「AEAJ(日本アロマ環境協会)」

アロマテラピー検定で有名な団体です。精油の化学的な知識や歴史などを深く学べます。ただし、サロン開業に必要な「全身トリートメント技術」を習得する資格(アロマセラピスト)を取得するには、認定スクールへの通学や多くの学習時間が必要となり、費用と期間がかかる傾向にあります。

実践技術重視なら「IBCA(国際ボディトリートメント技術認定協会)」

サロン現場での実践を重視した資格です。アロマだけでなく、リンパトリートメント、リフレクソロジー、ヘッドスパなど、メニュー化しやすい具体的な技術を認定しています。通信講座が充実しており、忙しい方でも短期間で取得しやすいのが特徴です。

最短で開業スキルを身につけるならIBCA

これから開業を目指す方にとって、IBCA認定の通信講座は非常に効率的な選択肢です。

メリット1:サロンワークに特化したカリキュラム

IBCAの講座は、実際のサロン運営に基づいた技術指導が行われます。「お客様がどこを触れられたら気持ちいいか」「リピートにつながるタオルの掛け方」など、教科書だけでは学べない現場のノウハウが詰まっています。

メリット2:低コストで複数の資格が取れる

開業時には「アロマもやりたいし、リフレクソロジーもメニューに入れたい」と考える方が多いです。IBCA認定講座なら、複数の資格をセットで学べるコースがあり、通学スクールに比べて大幅に費用を抑えることができます。

メリット3:合格後は認定証をサロンに掲示できる

試験に合格すると、ディプロマ(認定証)が発行されます。これをサロンの壁に飾ることで、お客様への大きなアピールとなり、初回来店時の不安を払拭するのに役立ちます。

まとめ

セラピストとして開業するために、法的に必須の資格はありませんが、お客様に選ばれ、長く愛されるサロンを作るためには「確かな技術の裏付け=資格」が不可欠です。

まずは「開業届」などの手続きを頭の片隅に入れつつ、自信を持ってお客様を迎えられるよう、スキルアップから始めてみませんか?IBCAの通信講座なら、あなたのサロン開業の夢を技術面から強力にサポートします。

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記事執筆者・監修者プロフィール

藤井 由香 (ふじい ゆか)

日本アロママイスタースクール 講師 / CIDESCO国際ライセンス保持者

ビューティー関連専門学校を卒業後、大手エステティック会社で7年間勤務。
その後、当社直営サロン「Bodysh」で2年間施術経験を積み、平成30年より当スクール講師として活動しています。
現場経験と教育の両方に精通し、これまで多くのセラピストを育成してきました。

専門分野

  • ヘッドスパ・ドライヘッドスパ技術指導
  • ボディ・フェイシャルトリートメント技術指導
  • リンパ・オイルトリートメント技術指導
  • エステティック技術指導
  • 国際基準に基づく施術指導

保有資格

  • IBCA認定 講師資格
  • IBCA認定 国際ボディセラピスト プロフェッショナル資格
  • 日本エステティック協会 認定上級エステティシャン資格
  • 日本エステティック協会 認定トータルエステティックアドバイザー資格
  • CIDESCO-NIPPON 国際ライセンス(CIDESCOエステティシャン資格)